FOLK

2023/10/22 13:12

[生地選び]BISYU JAPAN。生地づくりの聖地の生地を買う。


FOLK 2023の服づくりは、

あこがれのタータンのセットアップを夢見つつ、

生地探しからはじまりました。

FOLK がある愛媛は、3つの橋でつながる

どこへ行くにもとにかく時間がかかります。

一緒に服づくりをした愛媛・大洲のアトリエ・ヌートさんから教えてもらって4月末、

大阪の大手生地問屋まで車で片道5時間、ノンストップで駆け抜けました。

 

ショールームはおびただしい量の生地サンプルに埋め尽くされていました。

サンプルといっても、数センチ四方の布。

手あたり次第に「タータン」(タータンっぽいものも含めて)の品番をメモ。

後日、ふた回りぐらい大きくなったサンプル布をセレクトし、

取り寄せてからどの生地にするかを考えました。

ところが、「いいっ!」と思ったものは品切れや廃盤。

生地って旬を背負った生モノじゃないかってぐらい、生地に振り回されました

(今度からは生地が決まった上でどんな服をつくるか考えた方がよさそう)。

 

結果、選んだのが、尾州産の高級生地。

ウールライクだけれどウールは入っていなくってなめらかでストレッチが効いていて、

高級メゾンも採用したというのも納得。

でも、お値段もいい...。

生地代だけで新車の軽自動車が買えるぐらいの大金をつぎ込むハメになりました。


そんな生地を使って、愛媛でパターン、縫製を完結。

看板に偽りなしのメイドインジャパン。

というか、ほぼほぼメイドイン愛媛です。

生地を作り、デザインをして、パターン、サンプルを作って、縫って広告して。

服づくりは、手間とコストの産物。

世の中に広く愛されるカジュアルブランドさんはどこで、どんだけ搾取しているんだろう。

(と言ってもわれわれも毎コレクションのリリースを楽しみにしているし、安い!かわいい!!っつってまんまと買ってるけど)

 

何が言いたいかっていうと、作り手として、

ちゃんと服づくりの背景を伝えたいなと改めて思った次第です。

次はパターンの話。

(つづく)